ロビン・シックの「ブラード・ラインズ」が7週目のNo.1となり2013年度首位最長記録を更新した8月3日付HOT100チャート。

　2013年度の集計では、ブルーノ・マーズの「ロックド・アウト・オブ・ヘヴン」、マックルモア＆ライアン・ルイスの「スリフト・ショップ」の6週を上回る単独の首位最長記録となり、7週以上首位をマークしたのは、昨年の9月から9週間のNo.1に輝いたマルーン5の「ワン・モア・ナイト」以来。全米では7月30日に発売される同名アルバム、『ブラード・ラインズ』は次週アルバムチャートで上位にランクインされることが予想されていて、先立ってリリースされたUKでは、No.1デビューを果たしている。

　アルバムのリリースとあわせてエアプレイもパワープッシュされることから、次週も引き続き、No.1を獲得することが予想される「ブラード・ラインズ」だが、その座を狙うのが、マイリー・サイラスの「ウィー・キャント・ストップ」。今週、さらにポイントを上昇させて先週の3位から2位に浮上、2009年の大ヒット「パーティー・イン・ザ・U.S.A.」に並ぶ自身最高位を記録した。次週、「ブラード・ラインズ」の勢いを止めるのは難しいかもしれないが、8月中にどれだけポイントを伸ばせるかで、初のNo.1獲得にも期待が集まる。

　登場47週目にして、再び3位に返り咲いたのは、イマジン・ドラゴンズ「レディオアクティブ」。47週でTOP3に返り咲いたシングルはもちろんのこと、登場50週でTOP10内にランクインする初のシングルとしても殿堂入りすることは間違いなさそうだ。同じペースでランクインし続けているフロリダ・ジョージア・ラインの「クルーズ」も、42週目で7位にランクイン中。カントリーチャートでは、今週21週目の首位獲得となり、歴代首位に並んだ。

　5位に上昇したのは、ブルーノ・マーズの「トレジャー」。アルバム『アンオーソドックス・ジュークボックス』からの3rdシングルで、登場10週目でTOP5入りを果たした。ブルーノ・マーズにとって10曲目のTOP5ヒットで、自身6曲目、アルバムから3曲連続のNo.1獲得が期待されている。デジタルセールスが順調に伸びれば、マイリー・サイラスに先立って「ブラード・ラインズ」からの首位略奪を狙える可能性もある。

　TOP10内順位変動はあったが、デビューを果たした曲、圏外へ後退した曲はない安定したランキングとなった、8月初週のHOT100チャート。TOP10以下では、ジェイソン・デルーロの「ジ・アザー・サイド」が18位に上昇、6曲目のTOP20ヒットとなった。9月にリリース予定の3rdアルバムからの先行シングルで、UKでは2位、オーストラリア、アイルランドでも4位まで上昇している。

　最もポイントを伸ばしたのは、先週の88位から35位へとジャンプした、ザ・フィナティックスの「ドント・ドロップ・ザット・タン・タン」。LA出身の4人組ラップ・グループのデビューシングルで、フロアやストリーミングから火がつき、急上昇している。

　初登場一番人気は、58位のダニエル・ブラッドベリー。テイラー・スウィフト2世ともいわれている、美女カントリーシンガーで、オーディション番組「ザ・ヴォイス」シーズン4の優勝者。iTunes総合チャートで3位にデビューし、「ザ・ヴォイス」からの出世シンガーとして、人気が急上昇することが期待されている。